1. |
幽体よ
04:18
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色がつく前の街並を
ゴーストのままで
すり抜ける
水色に滲む足跡は
誰にもバレずに
消えていく
あどけない空きカンの中で
夜の残党が時計を外す頃
排ガスを浅く吸い込んで歌う
鼻歌は春を誘うから
幽体されど夢を見る
ゼロバイトの心臓は脈打った
点滅する信号さえ
色彩を投げつけて狂わせる
プランクトンのスタンスで
浮かんだこと一つづつ忘れて
憂鬱な誰かをサルべージ
揺らぐ街のハリボテランドスケープ
週刊誌の噂
白黒のシャワー
浴びてまた朝くらんだ目
所属不明のあの怪電波で
春の空白に傷がつくなあ
人間の低いため息を
街のカラスが掠め取る刹那
偶然に欠伸する猫がそれを
横どる皮肉を見て笑う
幽体なので逃げ出せる
これ以上悪くなりはしないぜ
bpmと足並みが
触れ合う瞬間をただ待っている
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2. |
lolo
01:52
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3. |
ずっと灰色
03:58
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静かな無人駅の改札を
軽い木の葉がフッと通り抜けて
ひたすら眠いだけの午後は
窓際に溶けてしまった
不愛想な信号機の赤を
得意げな面持ちでくぐり抜ける人
耳を切られた猫が
それを睨んでる
この街はグレー
消息を絶った寸前笑う声
それはきっといつも通りにスローで
アスファルトの割れ目から吹き出す
無重力僕らは空へ飛ぶ
地上を覆い尽くしているのは
放課後のトランペット
夢を忘れてしまった朝に
火遊びをしていなければ
むき出しの骨組みが
思い出に錆びつく
この街はグレー
消息を絶った寸前笑う声
それはきっといつも通りに
早く家に帰らなくては
体だけは返さなくては
灰色の湖に
この街はグレー
消息を絶った寸前笑う声
それはきっといつも通りに
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4. |
冬眠前夜
06:07
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柔らかな耳鳴りの中
寂しさが熱を帯びてしまう
寂しさが頬を撫でれば
涙を思い出してしまう
次の春には歯も全て生え揃うよ
そして一番に君に会えるといいな
ランプには揺れる緑の炎
まどろんで濁る瞳にただ映るよう
魂ごと眠る
泥まみれの体
耳鳴りの中で
鉱石のように埋もれるよ
ゼロに転げ落ちる
静まるまでは
緑の炎
漂白されてしまうよ
次の春には悪いこと忘れるよ
そして一番に君に会えるといいな
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慕情tracks Tokyo, Japan
慕情tracks is a label for sensitive hearts & bedroom pop
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