1. |
キャトルミューティレーション
02:37
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もうすぐ人工衛星が
落ちてきそうな気がしてるんだ
天気予報もてんでダメだな
低価格でつられた体たらく
これは警告 贅沢なんて至極恐悦
四六時中唸ってる
俺の左腕のバルブをしめて
大動脈が脈打つ感覚
キャトルミューティレーションなんて信じないよ
数時間の間に会いたくなくなる
本の途中でもすぐに飛んでいく
なんてひどいことは言わないでよ
なんだかんだざんねんだってことばっかり
3年くらい前からずっと暗い部屋でただ待ってるんだ
宇宙船内でひとりぼっちの
異星人の気持ち考えたことなんて
俺はそんなにないけど
大層な危険冒し大気圏を突破した
キャトルミューティレーション
言語だってきっと通じないよ
数時間の間にたちまち立ち去り旅立ち
飛び立つU.F.O.
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2. |
タイの野犬 (feat. ことに)
02:25
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夢に枕で出づるみたいよ 溶けるまで
ただまったりさまよったりってしたいけどね
いつ何時でも転がる太陽 それを思うと
照るアスファルトをつかめない
肉球よいつまでも!
決まりなんてね 胃が痛いよ
消えるまで 絡まったり抗ったり
手詰まりなら寝ないと...
いつ何時でも犬の眉間のそれを思うと
照るアスファルトにさわれない
肉球よいつまでも!
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3. |
ストラクチャー
02:33
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斜向かいには札付きのアレが
9時と3時に彼らは抱き合う
送電線の行く先
鳥の目線でみてみたい
電気を貯めてつなぐらしい
犬の目線で
それはあの夏に書いた手紙
川向かいにはあくびした犬と同じ
午後の3時の蒸し暑いあの感じが
送電線の行く先
背伸びでもしてみてみたい
見慣れた町にもあるらしい
犬の目線で
それはわかりきったことの続き
別段どうってことはないね
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4. |
ヴェルヴェット
02:32
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一度見透かされたくらいなんだって
粒立てるのを気付けるまで
知らない手がよそへ引っ張っていく
くるめく不思議な力さ
それ以来っていうもの
写し物の町で暮らしている気分さ
似てるけど違うところなんて
探すのはやめにして
ここへおいでよ 今はこれでさ
襟を正すのは虚勢じゃなくて
すんでのところでだめになって
ああもう仕方がないね
ただただ不便なめまいさ
だいたい知っているのは
見ているだけじゃわからないことってだけさ
似てるけど違うところなんて
変わるからやめにして
ここへおいでよ どこへいくのさ
瞬く翼は濡れて
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5. |
太陽に近づいて
04:07
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太陽を無視して健やかになれないね
小麦色の肌が 陽に燃える髪先が
眼鏡はかけないで 嘘はつかないで
シャツの袖口を海で汚した日から
逃避行は続く 明日になったら
もう古いものは全部捨ててしまいなよ
太陽に近づいて 君を抱きしめて
焦げついた袖口を海にひたした日から
逃避行は続く 明日になったら
もう古いものは全部捨ててしまいなよ
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6. |
住宅街は永遠
02:57
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止まったままでしばらく
陰りは大きくなって
いつから背にもたれたまま
遠くの川が光って
見つからないね 町の出口は
犬が吠えてる
止まったままでしばらく
次の町までいけない
知らない角を曲がって
知らない坂を登っては
住宅街は永遠に続くのだろう
止まったままでしばらく
陰りは大きくなって
いつからここに戻れるまで
ああ 犬が吠えてる
5時の鐘からしばらく
次の町なら見える
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7. |
B地点へ
02:52
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遠い地平よ この狭い部屋じゃ
どうにか息が詰まりそうさ
溜め込んだものを捨てるうちに
煮詰まってかじかんでいってしまうってこと
どこじゃないけど飛び乗って座って
べつの星までただ待ってるよ
月を追い越し
流れていく景色さえ見ないで
着いたその町に住んでみるとか
疲れちゃうね
どこじゃないけど飛び乗って座って
べつの星までただ待ってるよ
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8. |
まどろみの海
02:50
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まどろみの海に沈めば
部屋のすみから湧き出たまぼろし
窓が白むと
新聞配達のバイクの音がして
隙間から入り込まれた
見えない暑さにかすめては
質朴にはなれない
飛ばし飛ばし 知らないうちに
答えられずいつかわかる
最大の感傷
しじまはまだ枯れてはないが
いつかは弾けてかすれては
明日にはと期待をしても
こじれてたちまち泥状で眠る
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9. |
部屋にこもって
03:50
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部屋にこもってギターをかき鳴らす
うちに3月が過ぎていく
僕に足りないものは
真っ赤な熱と幸せについて
目と目の隅で取り憑いて残る
たまにはフォークソングも歌いたいな
煮えきらなさに拍車がかかる
気にもとめなかった隔たりは
大きくなってもやがかかった
夕方月に飛びついてみたい
しゃきっとしようとシャワーを浴びる
僕らの太陽 バレちゃう嘘はつかないで
弱い光線をみて
昼間の熱が部屋にこもって
気付かぬふりもできないと思う
春霞がかかり
合図を待つふりをして
段々と炭酸が抜けていくように僕は
もう淡々としていられなくなったのだ
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